2021.3.15
その他和歌は雅よ 俳句は味よ わけて都々逸 心意気
ご無沙汰しております。
製造部の安藤です。皆様におかれましては
ご健勝のこととお慶び申し上げます。
さてさて、私事で甚だ恐縮の極みですが、本日は私の趣味の一つでもあります都都逸について
少しご紹介したいと思います。
都都逸とはいかなるものやとお思いの方もいらっしゃるかと思いますので軽く説明させていただきます。
都都逸とは江戸時代に庶民の間で流行した大衆娯楽で基本的に七・七・七・五の音数律に従う定型詩のことです。
昔の都都逸にはなかなかオツな文句が沢山あります。こういうのを知ってると人間が粋になりますね。
僕の好きな都都逸は
・うちの亭主と 炬燵の柱 なくてはならぬが あって邪魔
・惚れた数から 振られた数を 引けば女房が 残るだけ
・こうしてこうすりゃ こうなるものと 知りつつこうして こうなった
こんな感じです。
皆さんはいかがでしょうか?
お気に入りの都都逸を探すのもまた一興ではないでしょうか。
そんなこんなで私もいにしえの歌人の顰に倣うが如く、仕事に関連した都都逸をこしらえてみましたので
恥ずかしながら披露したいと思います。
まずはこちら
内径バイトで
奥の細道
かこうばしょうで
一苦二苦
旋盤作業中に思いついた都都逸です。
深い細穴を内径バイトで加工するとビビりが発生して思うように精度が出せません。
そんな苦労を松尾芭蕉先輩の奥の細道で一句二句詠んでいる様子とかけてみました。
続きましてもう一つ
砥石と博打は
かけたが最後
かえりはきれいに
なくなった
加工面の砥石掛けの時に思いつきました。
切削後の返りを油砥石をかけて取るのですがバリがあると正しく取り付けられないし正しく測定もできません。
大事な作業です。
因みに私はギャンブルはやりませんよ!
最後にもう一つ
面取り竹刀と
面胴突くよ
剣道みたいな
型作り
こちらは出来上がった型を組み付けている時に面取り加工がまだだった為
しっかり組み付かずにどこがおかしいか検証している時に思いついた都都逸です。
面取りが原因だとわからずに色々調べて時間を使ってしまいました。
型作りはとても緻密ですね。
因みに私は剣道もやりませんよ!
いかがでしたでしょうか?
是非皆さんも気軽に都都逸やってみてください。